治癒を急いだりあせらない

焦らないことが大切!

うつ病の治療において最も大切なことは、治癒を急いだり焦らないことです。これはうつ病だけではなく、精神に関する病気全般に共通して言える事でしょう。早く良くならなければならないと焦れば焦るほど、うつ病の治癒からは遠くなってしまうのです。ではどうすればよいのでしょうか?それは、うつ病以外のことに意識を向けるようにすることです。できれば自分にとって、夢中になれることや楽しいことがよいでしょう。例えば、資格取得や自分のペットなどです。意識が病気から好きなことに向かうことで、うつ病のことを考える時間が少なくなっていきます。そうすると、自然とうつ病はよくなっていくのです。よく「病は気から」と言いますが、まさにその通りです。

精神薬の減薬は慎重に!

うつ病が一段落したら、精神薬を徐々に減薬していきます。減薬するには、担当医師のもとで、慎重に行わなければなりません。自己判断で勝手に服用を止めてしまったり、自分で調整をしだすと離脱症状という身体の不調が減薬後に、現れることがあります。離脱症状の例を具体的にあげると、不安感やイライラなど精神的な症状や、不眠や眠気など睡眠に関する症状や、めまいや手の震えなど身体的な症状と様々です。これらの症状は、長期間精神薬を服用することにより、薬によって抑えられていた症状が、薬を使用しないことで、調整ができなくなり生じてしまいます。ですので減薬は本当に少しずつ、焦らないで行う必要があるのです。担当医師の指示の通り行っていけば、多少の離脱症状が出ても、減薬していけるでしょう。